生産者紹介

紀州の農業を支えていただいている生産者の皆さまをご紹介いたします。

【柑橘類】由良町 山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん

  • 農語り山口高弘さん
  • 農語り山口高弘さん・はっさく

「高品質なみかん作りを目指す!」
温州みかん160a、はっさく30a、甘夏20a、セミノール45a、ゆら早生12aを、両親と共に栽培しています。

こだわり

両親の背を見て就農! 仲間と共に、農業に励む

 高弘さんは東京都の農業者大学校(当時)に通い、日本中の農業後継者が集まる中で勉学に励み、卒業後地元に戻り就農しました。

 由良町は、みかん栽培が盛んな地域。高弘さんも、現在栽培している作物や品目が由良町の土地に合っていると感じています。 幼い頃から両親の背を見て育ち、自然と農業を継いだという高弘さん。三尾川地区では高弘さんの同級生も数名、農業に従事しているそうです。出会えば生育状況や農作業について話し、同じように農業を頑張っていることを頼もしく感じるとともに、張り合いがあると言います。

 

栽培について

 2、3月は剪定作業や、施肥を行います。5月頃に花が咲き、7月以降には摘果作業。その間、定期的に防除作業を行いながら、11月頃から、収穫を迎えます。栽培については両親から教わったそうです。就農した頃は、作業を覚えるのが大変だったと振り返る高弘さん。段々畑での作業も、苦労はありますが「慣れました」と笑顔で話します。

 はっさくについては、貯蔵・木成り・さつきはっさくを栽培しています。1月に貯蔵はっさくの収穫を終え、現在は木成りはっさく、五月はっさくの収穫を待つばかりです。木成りはっさく、さつきはっさくは、由良町の地域の気候を生かした、完熟収穫のはっさくです。樹上越冬し、3月頃と4月頃に収穫し、すぐに出荷します。長期間、樹に成らせておくため、風などで落果する可能性も高くなりますが、それを乗り越えて、おいしい完熟はっさくになると力説します。

 高弘さんは、「みかんは隔年結果だが、毎年できる限り安定した収穫量になるように、剪定などを工夫していきたい。農業は天候に左右されるが、これからも高品質なみかん作りに力を入れたい」と話してくれました。 (2016年2月)

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