生産者紹介

紀州の農業を支えていただいている生産者の皆さまをご紹介いたします。

【小玉スイカ】印南町 五島 築(ごとう きづく)さん

  • 農語り1五島さん
  • 農語り2五島さん

「高品質な栽培に努めファンを拡大。若い力で農業を盛り上げる!」
小玉スイカ100a、ウスイエンドウ・オランダなど豆類80a、その他野菜などを、両親・祖父と共に栽培しています。

こだわり

関西一の「小玉スイカ」!

 JA紀州管内の印南町、御坊市名田・湯川地区で栽培が盛んな小玉スイカ。栽培戸数180戸、約45ヘクタール。生産量は関西一を誇っています。

 品種は「ひとりじめ7(セブン)」が中心で、果皮が薄く、大玉に近いシャリ感を持ち、平均糖度は11度。冷蔵庫にも丸ごと入る大きさで、市場や消費者から好評です。

 JA各地区スイカ部会では、栽培管理を徹底し、部会員一丸となって、高品質な小玉スイカ作りに取り組んでいます。

栽培について

 20才で就農した築さん。初めの頃は栽培の段取りが分からず苦労したそうですが、両親に教えてもらいながら、1年間の栽培の流れをつかみました。今では仕事にも慣れてきたといいます。

 効率的に栽培するため、豆類との連作に取り組んでいます。豆類の収穫が終わった圃場に、2〜5月と時期を分けてスイカ苗を定植します。そうすることで収穫時期も5~7月と分散され、作業が偏らないようにしているそうです。

 2月中旬に定植した苗は、4月に花が咲き、栽培の中でも重要な交配時期となります。4月上旬は例年よりも降雨が多く寒い日が続いたため、ミツバチが飛びにくく、交配が少し遅れました。寒い日はハウス内の温度を下げないよう、ハウスのドアや窓の開閉で温度調節を行います。また、徐々に気温が高くなってくると、今度は暑さで枯れてしまうため、5月下旬頃の収穫までの間、ハウス内の温度管理を徹底します。

 

これからの抱負

 今後の抱負については「現在栽培している作物を、将来的には自分で段取りをして回せるようになりたい」と意欲満々です。

 また「当産地の小玉スイカは、高いブランド力がある。これからも品質の良いものを栽培し、ファンを拡大していきたい。しかし最近では、生産者の高齢化もあり、栽培戸数が減少しつつある。若い人たちにも、もっと農業に興味を持ってもらい、一緒に取り組んでいきたい」と、話してくれました。

                                       (2015年5月)

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