生産者紹介

紀州の農業を支えていただいている生産者の皆さまをご紹介いたします。

【ゆら早生】由良町 川口 拓洋(かわぐち たくひろ)さん

  • 農語り 川口拓洋さん
  • 農語り 川口拓洋さん・ゆら早生

「農業は一生勉強!美味しい『ゆら早生』を作り続ける」両親、奥さんと共に、ゆら早生20a、早生みかん30a、はっさく70a、カラ20a、水稲50a、ビシャコなどの花木類30aを栽培しています。

こだわり

由良町発祥の「ゆら早生」

 ゆら早生は昭和60年、由良町で栽培されていた宮川早生の枝分かれから発見され、生産者たちが品質改良に努力を重ねてきました。極早生品種の中でも高糖度で美味しく、市場・消費者から高い評価を得ています。「皮の色が緑色なのですっぱそうに見えますが、食べると甘くて美味しさに驚いていただけるはずです」と拓洋さんも自信を持って栽培しています。

 

栽培管理について

 就農当初、栽培については父親に教わり、相談しながら栽培してきました。幼い頃に家を継ぐと決め、農業大学に進学した拓洋さん。大学では幅広い分野について学んだそうです。

作業の中では剪定を重要視しており、日当たりを良くし、作業効率を高めることを目的に、丁寧な管理を心掛けています。

 また近年増加している獣害への対策にも力を入れています。さらに、昨今の異常気象への柔軟な対応力が必要と感じています。

 

由良町の発展のために!

 由良町の若手生産者グループ「ゆらっ子農業塾」に所属している拓洋さん。栽培講習会を開いたり、他産地への視察研修を行い、栽培技術の向上に取り組んでいます。

また、同町の農業士団体の活動の中で、地元のみかんの美味しさを知ってもらおうと、町内の子ども達にゆら早生を配り、普及に努めています。

 今年の生育については、例年より糖度が高く、美味しく仕上がっているとのことです。高糖度で、キズ等の無いきれいなみかんが収穫できたとき、やりがいを感じるという拓洋さん。消費者が「美味しい」と食べてくれるのが何より嬉しいとのことです。

 最後に、「天候に左右される農業は、一生勉強です。新しい栽培技術も研究していきたいと思っています。これからも高糖度で美味しいみかんを作り続けたい」と話してくれました。     (2015年9月)

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