管内の農業の特性を活かし
豊かな地域社会の実現を!
代表理事組合長
久保 秀夫
新年あけましておめでとうございます。
組合員・地域の皆様方におかれましては、気分も新たに清々しい年明けをお迎えの事と、心よりお慶び申し上げます。
さて、わが国経済は、アベノミクス効果等により、全体としては緩やかな回復基調にありますが、地方経済の状況については都市部や地域間でのバラツキが大きく、特に本県においては景気の回復を実感するには程遠い状況にあります。
JAはこれまで、農業生産基盤の脆弱化に加え、とりわけ人口減少や高齢化の進展等が著しい環境の中で、効果的かつ効率的な事業運営と組合員に対する質の高いサービスの提供を目指してきました。しかし、全国的に依然として農業従事者の減少と高齢化が進み、鳥獣害被害の拡大もあって耕作放棄地が増加し、農産物価格の低迷で農家所得が減少するなど一段と厳しい状況にあります。
このため、『第28回和歌山県JA大会』では、農協改革や本県の農業・JAを取り巻く情勢等を踏まえ、JAグループ和歌山がめざす姿として掲げる「持続可能な農業の実現」「豊かで暮らしやすい地域社会の実現」「協同組合としての役割発揮」の達成に向け、「農」と「地域」を支える協同の実践により「力強い農業」と「豊かな地域」の創造に取り組む事を決議しました。特に、今年10月、懸案であったTPP交渉が大筋合意に至り、農産物の重要5品目(米、麦、豚肉、牛肉、乳製品、甘味資源作物)への特別輸入枠の設定や、段階的な関税削減・撤廃にとどまらず、今まで全く報道されていなかった果樹・野菜についての関税撤廃も含まれており、管内農業にとっても非常に厳しい合意となっています。
当JAでは、管内の農業の特性を活かしつつ、「紀州ブランドの確立と販売力の強化」、「農業生産基盤の整備及び営農指導体制・機能の強化」、「安定した健全なJA経営の確立」、等の実現に向けて、引き続き組合員・地域の皆様方のご協力のもと、この危機に役職員一体となって全力で立ち向かいたいと思いますので、何卒ご協力よろしくお願い申し上げます。
平成28年1月
JA紀州役員
代表理事専務理事
芝 光洋
総務担当常務 金融共済担当常務 営農販売担当常務 購買店舗担当常務 常勤監事
東 忠 稲葉 茂幸 芝﨑 幸司 片山 忍 豊田 隆久
copyright 2014 JA kisyuu All Rights Reserved.